野菜嫌いの子供に野菜ジュースを与えても安心できない理由

ごはんを食べてくれない子供に、野菜や果物のジュースを与えて栄養不足を解消しようとする親は少なくありません。しかし、ジュースに頼り過ぎると、様々なマイナスの影響があることが最新の研究によって示されました。また、母乳育児が、先々の子供の偏食を防ぐことに貢献することもわかってきました。

母乳育児が子供の食習慣に影響

アメリカ疾病管理予防センターは、2005年5月から2006年3月の間に生まれた赤ちゃんを対象に食習慣の調査を行い、子供たちが6歳になった時点で追加調査を実施しました。その結果がこのほど医学ジャーナル『Pediatrics』に発表されました。

研究チームによると、子供が生まれてから小学校に入学するまでの健康を予測する上で、母乳育児の有無が重要なバロメーターになることがわかったということです。例えば、母乳で育った子供たちは、耳・喉・鼻などの感染症にかかるリスクが他の子供たちに比べて低かったということです。

今回新たにわかったのは、母乳育児が子供の食習慣にも大きな影響を与えるということです。6歳になった子供たちを調査したところ、母乳で育てられた子供は、他の子供に比べて糖分の入ったジュースの消費量が少なく、逆に本物の野菜や果物をより多く食べていることがわかったということです。

研究をリードしたスカンロン博士は、「この結果は理に適っている」と述べています。博士によると、子供は生まれつき野菜のように苦味のある食べ物を嫌う傾向があるものの、母乳を通じて野菜に似た風味を経験し、幅広い味覚を養うことができるのだということです。

1歳前後から本物の野菜や果物に慣れさせる

子供に健康的な食習慣を身に付けさせるためには、1歳前後から野菜や果物を与えることが重要なようです。調査では、幼児期に野菜や果物をあまり食べなかった子供は、6歳になってもあまり食べない傾向が見られたということです。このことからも、子供にはジュースよりもなるべく本物の野菜や果物を与えることが大切だと言えます。

しかし、研究チームは、予想以上に多くの親が子供に糖分を含んだジュースを与えているということに驚かされたということです。調査では、3割近くの親が幼児期の子供にジュースを与え、1割近くの親は生後6ヶ月未満の赤ちゃんに与えていることがわかったということです。

6歳になった子供たちを追跡調査したところ、生後10ヶ月~12ヶ月の時に週3回以上糖分を含んだジュースを飲んで育った子供たちは、全く飲まなかった子供たちに比べて肥満率が2倍だったということです。

正しいジュースの与え方

アメリカ栄養士会のチャパロ氏は、子供が少なくとも1歳になるまでは、糖分を含んだジュースを与えるべきではないと指摘しています。なるべく本物の野菜や果物を与えた方がよいものの、ジュースを与えるのであれば、果汁100%のものを選び、量は週に120ml~180ml程度に止めるべきだということです。

しかし、本物の野菜や果物をどうしても食べてくれない子供には、どのように対処すれば良いのでしょうか?残念ながら、子供の偏食を治す方法に王道はないようです。チャパロ氏は親へのアドバイスとして、「辛抱強くトライし続け、ギブアップしないこと」と述べています。

また、チャパロ氏は、「親は、子供が初めての食べ物を見てイヤな表情をすると、嫌いなのだと解釈をしがちですが、必ずしもそういう訳ではありません。子供に新しい食べ物を与えるときは、諦めずに10~15回と調理法や形状を変えてトライすることが大切です。」とも述べています。

他の栄養士たちも、ジュースは野菜や果物の代替としてではなく、子供が新しい味に慣れるきっかけ作りとして与えるべきだとアドバイスしています。このため、ジュースを与えるのであれば毎回同じ味ではなく、異なる野菜や果物の組み合わせを試すことを推奨しています。また、与えるタイミングは必ず食後にし、より栄養価の高い食事を優先させるべきだということです。
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参考元:
Today.com: “Breast-feeding boost: What parents feed infants has lasting effect, research finds”

Huffington Post: “How Babies’ Eating Patterns Affect Kids’ Diets Later On”

BabyCenter: “Should I give my formula-fed baby fruit or vegetable juice?”

BabyCenter: “Should I give my baby fruit and vegetable juice? How much?”

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