夜、ベッドで子供と一緒に本を読むことは、多くの親にとって至福のひとときでしょう。言葉を理解していない乳幼児でも、本を読み聞かせてあげることで発育に計り知れないメリットがあると専門家は言います。しかし、仕事や家事で疲労困憊しているときに本を読んでとせがまれたら皆さんはどうしますか?

毎晩読み聞かせている親は意外と少ない?

ニューヨークタイムズのコラム、『息子に本を読んであげることに疲れたけどいいかな?(I’m Tired of Reading Out Loud to My Son, OK?)』の中で、コラムニストのママは3歳の息子に本を読み聞かせることを嫌がることは、『人道に対する犯罪行為』と思いつつも、仕事の後は疲れてどうしても嫌だと、ユーモアを交えて本音を綴っています。息子の愛読書を隠したり、代わりに本を朗読してくれる音声ファイルをインターネットでダウンロードするなどしている自分はひどいママだと自嘲しつつも、あと数年したら息子に本を読んであげることもなくなると考えると寂しい気持ちになり、結局は毎晩本を読んであげているのだそうです。皆さんはこのコラムニストをどう思いますか?

色々と文句を言いつつも、本を読んであげているだけこのコラムニストはまだマシかもしれません。最近アメリカの大手百貨店Macy’sと、RIFという団体が1003人の親に対して行った調査では、8歳以下の子供を持つアメリカの親のうち、毎晩子供に本を読んであげているのは3人に1人で、87%の親は読み聞かせているが毎晩ではないと答えています。また、50%の親は、子供たちは読書よりもテレビを見たり、テレビゲームをして遊んでいる時間の方が長いと答えています。

読み聞かせが子供の発育に与える影響

前述の調査を行ったRIFは、幼少時の読書能力の高低は将来の学力に影響するとしています。また、専門家は赤ちゃんや幼い子供に本を読み聞かせてあげることには、次のような効果があると述べています:

  • 楽しみながら、数字や文字、色、形などを学ぶことができる
  • 聞く力や記憶力、語彙力を身につけることができる
  • コミュニケーション能力の習得につながる

驚くことに、赤ちゃんは1歳になる頃には言葉を喋るために必要な「音」を全て頭にインプットしているそうです。たくさんの本を読んであげることで、赤ちゃんはより多くの「音」に触れ、脳にその情報を蓄積することができるそうです。両親が本をよく読んであげた子供と、そうでなかった子供を比べると、2歳までに語彙量に大きな差が出ると専門家は言います。

効果的な読み方は?

効果的な本の読み聞かせ方として専門家は以下のような点を挙げています:

  • 声に抑揚をつける
  • 声のトーンに高低を付ける
  • 疑音を加える
  • キャラクターに応じて声色を使い分ける

これらを実践することで、子供は社会性や感受性を育むことができるということです。

しかし、疲れているときは声色を変えるどころか、冒頭のコラムニストのように本を隠したくなることもあると思います。そんな時は、本を文字通り読む必要はなく、時々読むのを止めて物語の絵について質問をしてみるなど、子供と会話をしながら読み進めても大きな効果的が得られると専門家は言います。本を使って子供と会話をするのであれば、疲れていても楽しんでできそうですよね。どの様な読み方であっても、一番大切なことは子供が楽しめるように心がけることであり、子供に「読書=楽しい」と感じさせてあげることで、自ら積極的に本を読むようになると専門家は指摘しています。やはりどんなに疲れていても、短時間でも良いから毎晩子供に本を読み聞かせてあげることが大切だと言えそうです。

先日、カナダ政府が英ウィリアム王子とキャサリン姫の間に生まれたジョージ王子への公式ギフトとして、カナダの作家たちによる11冊の本を贈ることが発表されました。キャサリン姫や、早速イクメンぶりを発揮しているウィリアム王子は、どのようにロイヤルベビーに本を読み聞かせてあげるのか興味が湧きますね。

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カナダ政府からロイヤルベビーに贈られた11冊の本の1つ

参考元:

New York Times: “I’m Tired of Reading Out Loud to My Son, O.K.?”

KidsHealth: “Reading Books to Babies”

School Library Journal: “Two Thirds of Parents Don’t Read to Their Kids Every Night, Reveals Poll”

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